音楽修辞学:前期 全15回【聴講】
講師:藤原一弘
2025年アーカイブ利用講座
(2027年3月31日まで何度でもアーカイブ視聴可能)
[講義概要]
17~18世紀前半のバロック音楽を理解するための重要な要素の一つに、音楽を言葉と密接に関わらせる作曲の方法、いわゆる「音楽修辞」がある。これはルネサンスの後期から徐々に形作られ、音楽に言葉の意味を担わせる様々な手法であり、バロック時代には主にドイツを中心に理論化が行われた。歌詞のある声楽曲ではもちろんのこと、言葉とは直接の結びつきのない器楽曲でも音楽修辞は様々な形で作曲に用いられ、当時の演奏家や聴き手はその意味を正確に理解していた。この伝統から隔てられた今日の演奏家と聴衆には理解できない内容が、当時の音楽には数多く込められていたのである。本講義では、様々な作品を通じて、バロック音楽の理解に欠くことのできない「音楽修辞」を多角的に論じる。